太陽光が原因の収斂(しゅうれん) 火災に注意…冬に多い

 収斂火災が相次いで和歌山市で発生しました。
 昨年、11月に民家で太陽光が凹面鏡に反射して収斂し、座布団が燃え火災が発生しました。また12月には、室内の床に置かれていた丸形の凹面鏡に窓から差し込む太陽光が反射し、鏡から55センチ離れた床の革製のハンドバッグを焦がしました。
 このような火災は、太陽の高度が低く太陽光が部屋の奥まで差し込む冬場特有の収斂火災です。冬場は空気が乾燥しており、大きな火災の可能性があります。
 水の入ったペットボトル・花瓶・ステンレスのボール・メガネ鏡・吸盤などの凸面鏡や凹面鏡の働きをするものは、生活の中にたくさんあり、収斂火災の原因になります。
 オフィスビルは勤務者のいない休日は要注意です。収斂火災の原因となるようなものは置かない、カーテン・ブラインド等で太陽光を遮断する対策をとること、ビルメンテナンスに携わる者には必須の職務常識です。
 消防局によっては、ホームページなどで収斂火災の情報掲載、注意喚起をしていますので参考にしてください。

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